20080723

丸山農場

新潟長岡にある友人まるちゃんの実家を訪ねた。
どこまでも続く大地!田んぼ!!緑!!とってもいいところだった。
どこまでも見渡せる風景。澄み渡る空気。
日本の自然の良さを改めて肌で感じることができた今回の旅だった。
2日目、早速農場体験!!
朝8時前に農場に行き、つなぎに着替えた。
なんでも、においが下着までうつるからと話されていた
まるちゃんの実家は養豚農場。
でも、昔から汚いとか、くさいとか、そういったことにあまり抵抗を感じない。私はそれよりも、初めての体験にワクワクだった。

まるちゃんのお姉さんにくっついて親から離れた(離乳した)まだ幼い豚たちへの餌やりと水やりからはじまった。 水をあげるとあごがちゃ~んととがて飲みやすいようにできる白い豚たち。(写真3)なんだかかわいい。
次の部屋に行くに連れて、豚が大きくなっていく。1週間ほどの違いで体が一回り、また一回りと大きくなっていく。それにより餌の種類や、餌の量も変わる。なんだか動物の成長早わかりといった感じだった。


次は妊婦の豚たちの部屋。とたんに大きな豚たちがどっで~んと横たわる。
お腹に約10匹になる赤ちゃんを宿し、出産を待つ豚や赤ちゃんを産んだばかりの母豚。
昨夜生まれたばかりの赤ちゃん豚たちも…。なんとも愛らしかった。
見えてるか見えていないかわからない目で一生懸命母豚のおっぱいを探している。

1頭、苦しそうな息づかいで横たわり、私のいる間にお産となった豚がいた。
初めての出産で苦しんでいて、まるちゃんのお母さんが母豚の産道に手を入れた。

足から1匹。まるちゃんのお母さんが取り出す。
死産が多く出て、結局2匹しか産めなかったけれど、次はきっともっと産めるだろう。母豚頑張れ。

赤ちゃん豚は生まれてから24時間以内に免疫の多く含まれる母豚の初乳を飲まなければならないそうだ。でないと免疫が極端に減ってしまう。

お乳の反対の背中側でお乳を探す2匹の赤ちゃん豚。 (写真4 生まれたての豚さん)
「そっちじゃないぞ~しっかり元気に育てよ~」とまるちゃんとエールを送った。

この丸山農場の豚たちは、ここを出て食用のお肉になる豚を産むためのお父さん・お母さん豚と、ここでそういった前者の豚を産むおじいちゃん・おばあちゃん豚がいる。お父さん・お母さんの豚は大きくなると出荷され、また違う農場で育てられ、おじいちゃん・おばあちゃんとなる豚はここで育てられているのだ。
こうしたおじいちゃん・おばあちゃんとなる豚(原々種豚)の育種から自分たちの手でやっていくということは、日本では大変まれなことだそうだ。
すごいぞ。丸山農場!


1匹1匹のデータ、掛け合わせなどの情報がコンピューターに記録されていて計算結果と養豚に長年関わる人間の経験から、本当に優秀な豚だけが親豚として選ばれるそうだ。それだけこだわって育てられ、つくられた高品質のこの豚たちはさらに厳しい規格を通した後、「和豚もちぶた」という名前で日本中の店頭に届く。 お知りになりたい方「和豚もちぶた」で検索かけられます。(写真6 和豚もちぶたCapをかぶる丸山姉妹)

豚を産んで、妊娠させて、また産んで。またその産んだ母となり、父となる豚がそれを繰り返す。なんだかものすごい豚のサイクルがここにあることを初めて知って、驚いた。

結局豚舎のにおいは、漬物のぬか床くらいのにおいくらいだったし。餌はこだわりのとうもろこしと大豆などを使っていて、これまたホットケーキみたいなにおいでおいしそう。。。?においも楽しんだ!

お家に帰るとお母さんがその豚を食べさせてくれた。臭みがなく、ジューシーなのにさっぱりとするとってもおいしいもちぶたに感激。あの豚さんの子どもの子どもなのか…。ありがとう。豚様。と豚さんにも感謝。豚さまさまである。好奇心旺盛な私はお食事中も、お兄さんに豚についてたくさん質問。笑顔でいろんな私の知りたい!に答えてくれた。勉強になっちゃったな~。これでまた自分を生かしてくれている食べ物について一つ知ることが出来ました。豚のことだけではなく、家族や兄弟の大切さ。あたたかい丸山Familyに学びました。

今、当たり前のように食べたいものを買って、食べて、時には無駄にすることもある。そんな日本で生きる私たちの「食」について見直すこと。「食の喜び」「本当の食の豊かさ」「日本人の食の豊かさ」を考えることはとても重要だと感じています。これからも日本に戻ったらまた、前回のそらむぎ農園や、丸山農場を訪ねてそうした思いをしっかりと持ち続けていきたいと思う。

かわいい豚さんたちに出会えたこと。そしてその豚たちについて自分がいろんなことを知ることが出来たこと。 素敵なまるちゃんの家族と出会い、一緒に働くことが出来たこと。この夏、素晴らしい経験がまた一つ出来ました。見渡す限りの田んぼがきれいな新潟と豚と笑顔いっぱいの丸山農場にありがとうの旅でした。

ありが豚。

20080709

そらむぎ農園

先週末、無農薬・無化学肥料で野菜とお米をつくっているお友だちのお兄さん夫妻の住む山梨県北杜市を訪ねた。Rent-A-carをかりて女3人珍道中の旅であった。
お兄さん夫妻との出会いから多くを学んだ。素敵な人たちに出会った。

私たちは到着すると、早速お米の田んぼに入った。
稲の周りにぐいぐい生えてきていた雑草を取る。
長靴で入るとなかなか足が抜けなくなることに苦戦。
すぐにも裸足になって再チャレンジ。田んぼを、土を、泥を直に感じる。
全身泥だらけになってなんだか気持ち良かった、いい汗かいた~。

1人増えると、力は2倍じゃない。2、5倍になるんだよ。人力の凄さを改めて知ると言ったお兄さん。一人では、1日いや、それ以上かかってしまう作業も、こうして3人、4人で始めると、2時間ほどで田んぼがきれいになる。人の力ってすばらしい。


たったの1時間とちょっとの田んぼでの作業なのに、やはり体が痛くなったりする。
昔の人はこうして作業していたのかと思うと、本当にご飯一粒ひと粒の大切さ、感謝の気持ちが溢れる。大地の恵み、命を感じる。
聞くと、農薬を撒くことによって、こうした雑草は生えなくなるという。確かにお隣の田んぼには、私たちが取ったような葉っぱはない。
完全無農薬で作るというのは、こうして、雑草や、虫たちの否めない存在。そのため栄養をお米や野菜そのものに行き渡らせるために多くの作業を要する。

スーパーに並ぶピカピカツヤツヤしている野菜たちがなんだか遠く感じる。
食卓に並ぶ、野菜やご飯の一つひとつの思い、味わいが深くなる。


TVでいいと言っているものがいいと鵜呑みにしてしまう人がたくさん居る中で、しっかりと自分の目で肌でこうして自分の体をつくるもの、自然本来の姿、しくみをしっかりと知ることはとても大切だと改めて思った。これからもときどきここに来てお手伝いしたい。そう思った。


夜中まで、みんなで自然のこと、人間のこと、食べ物のこと、生き物のこと、いろんなことを語り合った。いい夜だった。

次の日は、大豆の種を撒かせてもらった。芽が生えているものを見ると一つひとつの小さな芽が愛おしく思えた。
今日、撒いた種がまたぐんぐんと成長していくことを思うととっても楽しみになる。
自然と生きるってことがどんなことか、Canadaで多く学んだこと、大切に思えたことが、日本に戻り、街にいるとなんだか見失いそうになっていた。
でも、この山梨での道のり、日本独特の小さな山々や田園風景に温かく、安らいだ気持ちなった。


感謝。

畑に囲まれた木のぬくもりたっぷりのお家は、なんと二人が力を合わせて作ったお家だった。
家を自分たちで作るなんて夢だーーーー。
っていう私に、にっこりと「できないことってないんだ。誰だってやってみたらできるんだよ。」って笑顔で言う二人。さまざまなことを乗り越えて今に至る二人の自然と溢れる笑顔に、思いをかたちにした強さとそのものへの愛情を感じた。



二人のBabyしゅうくんは、笑顔がとろけちゃうかわいい男の子。すくすく、自然いっぱいの中で元気に生きていく命。たからもの。大きな大地に根をはってぐんぐん大空に向かってキラキラ輝いていって欲しい。

そらむぎ農園のBlog「そらむぎ通信」Linkさせていただきました。季節の移り変わり、畑や、生き物、住人のみなさんの生活が記されています。

「地球はわれわれのものではなく、われわれが地球の一部である。」


人間はなんて傲慢だろう。私たちが地球の一部であること忘れないで感謝の思いで生きていこうとそらむぎ農園は改めて教えてくれた。ありがとう。

20080704

癒しBoys


英語の先生として知り合ったJohnさんのBoys。本当に愛らしい。時々一緒に遊ぶのだけれど、いつもいつも''Eri~~~!!''と私のことを
呼び続けてくれて、笑顔いっぱい元気いっぱいで遊ぼ遊ぼって言ってくれて…とっても嬉しい。癒された…。ごたごたとした喧騒、ごまかしや、嘘の多いオトナの日常をやさしい気持ちで笑い飛ばせそうにさせてくれた。ありがとうBoys…。。。
お子さまたちと一緒に31のIceCream食べたり、Petting-Zoo(ふれあい動物園のようなもの)に行ったり、そして…更に、この映画で癒されちゃいました~~~~。
まだ日本では公開されていないPixarの新作。
''WALL-E''。
私は、アニメ好きではないので、あんまりアニメの話にはついていけない。
宮崎駿映画も「もののけ」以降見ていないし。漫画もあまり読まない。「コジコジ」はDVD探してるけど。。他は、よほど人からおすすめされないと読んだり、見たりしない。
でも、このBOYSがハマるアニメーションはバカにできない。
(以前、観た映画でも「ポーラー・エクスプレス」。この映画はすごかった!)
今回のこの''WALL-E''ロボットの話かぁ。。。ヘェ~ってくらいだったけれど、これは、PixarMovieの中でもBest作品ではないだろうか!って私が思うほど、心がほんわか温かくなるなかなかいい映画であった。
米国の映画だが、日本宮崎映画並みに地球に住む人間へのMessage性も強く、深い。劇場でオトナたちも声を上げて楽しんでいた。オススメである。
日本で公開されたら、是非観てみてはいかがでしょう。
観てる最中も、一人は私の膝の上でいびきグ~グ~寝ちゃった。上の子は隣で私の手を握ってくれていたり。愛をもらったなぁ。

20080701

Butter and Mergarine


日本は今バター不足で悩まされているらしい。 いや、バターだけではない。

原油高の値上げは史上最高値に接近。食用油も高いなど…さまざまな問題。よくわからないけど、何かが起こっている。

先日、お菓子職人のお友だちとの会話の中でバター不足の話題が出たことがきっかけとなり、私の知りたい好奇心膨張。

このバター不足は原料の生乳の不足と輸入品の値上がりが原因。
調べてみると、いくつかの理由が挙げられている。

・ 国内の牛乳不足。バターなどにうまく牛乳が回らない。飲用やチーズなど高値で売れるものへの使用量多し。
・ オーストラリアの2年連続の大干ばつや、アメリカの熱波によっての生乳の生産の減少。
・ EU諸国(フランスなど)が乳製品のための補助金が付かなくなり、輸出量の減少。
・ アジア諸国、ロシア、インドなどの生活水準が上がり、乳製品の消費が拡大。輸入量増加。世界的な需要のバランスに変化。特にロシアの輸入量は01年度から160%の伸び。
・ 世界的な飼料高。酪農家の生乳の生産におけるコストが増大。
・ 原油高により、包装資材や運送費コストも増大。

解きほぐすと、国内だけではないさまざまな世界の動きがみえてきた。
と同時に食料の自給の問題を考えさせられる。

でも、そもそもButterとMargarineは違うのか。
と言っても、一人暮らしには、Butterは高い;だから買うとしたらMargerine。

しかし、どっちがHealthyなのかと考える。

まず、ButterとMargarineは原料が違う。
・Butter…生乳を分離して作られるクリーム(乳脂肪)から出来る。
・Margarine…食用植物油脂から出来る。

では、どちらがHealthy??という話になると…トランス脂肪酸いわゆるTrans Fatのお話につながる。

Butterには飽和脂肪酸とコレステロールが含まれていて、血液中全体のコレステロール値を上げるそうだ。

Margarineには、トランス脂肪酸Trans fatが含まれている。そもそも、マーガリンの原料は半固形にするために植物油に強制的に水素を添加して固まらせて、その際にトランス脂肪酸が生じるそうだ。トランス脂肪酸も摂取量が増えると血液中の悪玉コレステロールが増え、動脈硬化症や心疾患などのリスクが増大する。

まあ、どちらも、コレステロール値は上がるわけだし、正直いっていいことはない。
多分、一番は使う量を減らすこと。
日本の食文化でもある、「バランス良く食べる」こともそういった問題を防げることにつながるそうだ。バランス良く食べるのはとても大切だな。

このトランス脂肪酸…今思えば…。
Canadaにいたとき、スーパーではいつもパッケージにTrans fat-FREEってサインが目についた。 カロリー表示にも必ず書いてあった。表示は義務付けられているという。
なるほどお。

世界中でも規制が広がっているほど、Trans fatは恐れられているようだ。
北米などでは、大手ファーストフードなどに使われる調理用油のTrans fat-FREEにしようなどの動きがあるほど、ドーナツやクッキー、フレンチフライなどからTrans fatを追放する動きがあるほどだ。

今、Margarineもさまざまな種類のものが開発されてきているそうだ。
トランス脂肪酸を含まないもの。水素化していない。硬化脂肪なしのもの。など、体に良いMargarineもでてきている。そういったものを選ぶのも一つだ。

こだわりだしたら、きりがない。

ぜいたくはせずにシンプルに生きたい。感謝で生きたい。自分たちが普段何気なく買っているもの、口にしているもの、目にしているもの。世界につながていることをしっかり知っておきたい。そしてその中での日本を知りたい。

日本はバター不足で騒いでいるが、アフリカは深刻な食糧不足。皮肉な世界である。

日本国内の食料自給率は40%をきっている。6割、種類的にはほとんどの食材を外国に頼っているのが現状なのだ。こういった食料事情はさまざまな問題があり、食料不足はこれからもすすんでいくだろう。

ふと沸いた疑問からこんなResearchをしてみて、スーパーに行くとまた、見る目も変わる。乳製品コーナーのButterのあるはずの場所はきれいさっぱり。ずっと出来なかった棚の掃除も出来ちゃった感。

私たち一人ひとりが食生活を見直すこと。食べ残しをなくしたり、地元の食材を活用したり、野菜やご飯をたくさん食べるようにしたりも、これからの世界の動きや、資源・環境問題への私たちのできる何かにつながっていくと思う。