20151113

二人キャンプ


秋だ!キャンプだ!
と大阪で出会ったお友達が教えてくれた滋賀県琵琶湖のマイアミ浜キャンプ場へ。
滋賀のマイアミだぜ。洒落てるぜ。

琵琶湖が目の前に広がるキャンプ場でテントを張る。
お腹がぺこぺこの状態で火をおこす。しばらくたってやっと炭がパチパチいい塩梅。
下ごしらえしてきたカレースープとお肉を焼いて食べる。最後はお米をぶっこんでカレーリゾット。外で食べるご飯はなんでこんなにおいしいのか。

そして…キャンプと言えば…
マシュマロ。
浩平は初のトースティングマシュマロ体験。おいしさに感動していた。
グラハムクラッカーに板チョコとこの焼いたマシュマロを挟むS'MOREもしました!懐かしい!


月が綺麗な夜でした。
沈む月をいつまでも見ていました。
すぐそこに落ちていくみたいで光の方へ泳いで行きたくなったなあ。

翌朝はキーンと冷たく澄み切ったおいしい空気。
琵琶湖にかかる霧。
向こうの山々はまるで水墨画のようだった。本当に美しい朝日を見ながら火をおこしてコーヒーだ。




朝ごはんは昨夜のあまりのハンバーグを使って朝からガッツリハンバーガー!
ちょっとパンが焦げましたが、とてもおいしかった。
それから滋賀県を堪能。
湖上に突き出る浮御堂で有名な満月寺。
ここの松は驚くほど大きくぐいぐい伸びた松を大切に添え木などをして伸ばしていた。こんなにも大きく自由に伸びた枝を大事に残している松は初めて見た。




その後は近江八幡へ。
まるでタイムスリップしたような街並み。大切に保存されてきたことがわかる。

最後は近江牛の寿司。
なんとエビせんにのって出された!
とろけました。
滋賀県また来ます!
 

20151001

空と大地にありがとう!



9月の終わり、まるちゃんとけんのすけくんを訪ね、夜行バスで長野県佐久市を目指した。
大阪をお昼頃出発し、佐久平の駅に到着したのは真夜中であった。
私たちは駅で寝袋を広げた。一晩だけベンチをお借りした。
星がとても綺麗でひんやりとした空気が気持ちよかった。

翌朝、まるちゃんが迎えに来てくれた。
まるちゃんは、母となり、てんのすけくんというそれはかわいいむちむちぷよぷよふにゃふにゃした息子くんがいつもそばにいて私たちを笑顔でとろとろにする。
まるちゃんは、まるちゃんらしく、大らかに、やわらかく母となっている。
見ているだけで微笑ましい。

作業場に着いて、早速畑のお手伝い。
広い空の下、コスモスが咲き、黄金に輝く稲穂が揺れる。
心がスーッと安らぐ景色。
自然の作り出すものは、なんて美しいのだろう。

ズッキーニの受粉をお手伝いしたり、
かぼちゃ畑でかぼちゃを大きく成長するように助けるシートを敷いたり、
収穫が終わった畑のお片づけとして、敷いてあったマルチというシートを土の中から掘り出して剥がしたり。

土まみれ、汗まみれになる作業がとても楽しかった。
オーストラリアで畑をやっていた時を思い出す。
作業の後に感じる風や、土のにおい、
真っ黒な爪や耳や鼻。
全てが懐かしく、自然と一つになれる気がしてなんだか愛おしい。

(写真: Ai Ogata)
こうして一つひとつの作物が、一人ひとりの農家さんの手によって大切に育てられて、私たちの元に届くことに感謝の気持ちと、忘れてはならない。という気持ちが改めて生まれる。

夜は、たまたまここで再会となる友人や地域のかたがたと宴が始まった。

採れたて野菜と秋刀魚の炭火焼。
ぜいたくなひととき。

歌や踊りに冗談を言い合って、
笑いが絶えない。
あったかい方言が心地よい。
(写真:Ai Ogata)

翌朝は、みんな二日酔いである。
それでも、鈴木家は、朝4時、5時から動き始める。
出荷を終えて、少し休憩。
望月牧場へ連れていってくれた。
いいお天気で、気持ちが良かった!



アルパカがいた。
アルパカのお人形を買ってもらったてんのすけくん。
午後から、そして翌朝までマルチ剥がしを手伝わせてもらいました。
夫婦で土まみれ、汗まみれになって働くというのは、良いものですね。
良い経験をさせてもらいました。
ありがとう。鈴木家のみなさま。
また来ます。

翌日は、鈴木夫妻と白馬村へ。
ここにも一人大切な友人が…。
オーストラリアで日本語を教えたことから、
仲良くなった友人ナリニさん。
ナリニさんは、この白馬八方で開発の仕事をしている。
私たちが訪ねたこの日は、地域のお祭りの日だという。
「神社に来てください。」 とのメッセージ。
大きな木のある神社で神輿を担ぎ終わった人たちや、地域の人たちが温泉のお湯をかけ合って、びしょ濡れになって縁起担ぎをしている。
ここは、外国人の住人もたくさん居るようで、小さな神社は非常に国際色豊かに賑わっていた。
ナリニさん、よく似合っていた!
鈴木夫妻とお蕎麦ランチ。鈴木夫妻は大盛りだ!

少しの滞在だったが、ナリニさんの日本や、八方にかける思いは素晴らしく熱い。
日本社会でやっていくのは容易いことではないが、一生懸命に頑張る彼女を見て、自分もまだまだ頑張らねば。 そんな気持ちになるのだ。


9月のシルバーウィーク、長野でいい空気を吸って、パワーもらいました。
鈴木家のみなさまありがとう!
そして空と大地よ、ありがとう!









20150901

短い夏


少し遅めのお盆休みをもらって実家に帰る。
葉山に帰って6日間Bluemoonで働く。

昨年、そして今年、大切な人を失ったBluemoon。
今年のOpenにはいろんな思いがそれぞれにあった。

元気に働くこと。
ただそこに居ること。
私にはそれしかできないけれど、
こんな時こそ元気に働いて来なさいと旦那さんに背中を押され、いつも通りにいつものBluemoonに私は居た。
みんながそこに居て、海があって空があった。

目の前に広がる大きな大きな海は大切な人たちが帰って行った海だった。

その海にぷかーっと浮かんで大きな空を見ていたら、なんだか涙も笑顔も一つになって溢れた。

大きいなあ…。
帰っていった人の大きさを感じて、海になったんだなあ…と実感。
ここにいるとみんなが近くにいることを感じることができた。とても安心した。



去年Bluemoonを終えて私は大阪に来た。こっちに来て1年。
結婚生活というものは新しい自分との出会いであった。
新しい生活はいろんな新しい感情や、いろんな発見をもたらした。
知らない自分がたくさんいた。
生活も自分自身のため、そして自分の鏡のような分身のような相手のため、時間の使い方も変わり今までとは違う忙しさが生まれた。
その間にも身の周りで悲しいこともたくさんあった。
言葉による表現、文章にすることはどんどん難しくなっていった。
心で育てかみ締める喜びや悲しみ、言葉にせずにじっくりと秘める大切な思いが今、たくさんある。

人ひとりひとりにそんないろんな思いがあって今を生きている。そんな人の見えない思いも今だからわかることがたくさんある。


Bluemoonに行くと私はいつもねじり鉢巻をする。キッチンにいると単純に汗をかくし、髪の毛をピシッとして毛が入らないようにするためであったが、
いつしかみんながトレードマークといってくれるようになった。

あの場所に立ち、ねじり鉢巻をしてみんなとただ冗談言い合いながら大きい声を出しながら働いていたら…なんだかじわじわじわじわ忘れかけていた自分やご無沙汰していた自分が出てきた。

ああ、自分はこんな声を出して、こんな風に笑っている。
忘れていた自分。
あの場所とそこにいる人たちが思い出させてくれた。
この自分も自分でその自分も自分。
全部をひっくるめて自分であるのだ。なんだか面白い。


時々大切な場所に帰って、こうしてあの自分やその自分を振り返り、自分の姿を見つめ直す。自分の可能性を広げたり、今に感謝できたりする。

そんな大切な時間を過ごせるのが私にとってのHOMEであり、
私にとっての夏なのかもしれない。

短かったけれど大切な時間、大切な夏でした。
Bluemoonのみなさま、短い時間でしたがお世話になりました。ありがとうございました。

リセット完了。また大阪で今をただただ私らしく生きていたいと思う。