20111116

声帯を治療して、1週間以上話すことのできない生活をしている。

たくさんの発見と学びがあった。
自分がどれだけ声を使って人とコミュニケーションを取っていたかということ。
そして、その声を使ってのコミュニケーションというもので自分を表現したり、人を笑顔にすることができていたのか、今日までの自分というアイデンティティにつながっていたのかということを知ることができた。大げさかもしれないけれど、それだけ、私にとって「声」というものが大切なコミュニケーションツールだったのだ。

コミュニケーションは主に筆談で行っていたけれど、目の悪いお年寄りもいる。ほんのちょっとした会話や、初対面の人との会話の中で、紙とペンを取り出すわけにもいかない時だってある。
相手に気を遣うことも難しい。
人の足を踏んで「ごめんなさい」と謝ることもできない。
買い物の時、誰かに何かをしてもらった時、「ありがとう」と言うこともできない。

一緒に住んでいる友人が「ただいま」と言っても「おかえり」と返すこともできない。
好きな歌をくちずさむこともできない。
大きな声で笑うこともできない。
必要なその瞬間に、自分の気持ちを伝えることもできない。

とても、もどかしい。どんどん周りの人が遠ざかっていく気さえする。

声が出せないこと以外はいつもとなんら変わらないのだから、周りの人にもなんだか嘘くさくて申し訳なくなる。病人らしからぬ、病人が、静養らしからぬ静養をしているのだ。

一人になってみようと、山に登ってみても、頂上でおじいさんに話しかけれられる。
山を違う道から下りていったそのおじいさんに家に帰る途中でまたばったり。
バス停でバスを待っていると、こんな時に限って色々な人が話しかけてくる。
「あ!あれ!?もしかして、バレエの先生じゃなあい!?」
バレエの先生に間違えられるなんて、一生に一度あるか、ないかの話だろう。
「今何時だ?」「次のバスは何分だ。」時計を見せたところで、私の時計が見えないおじいさん。

人間一人では生きていけないのだ。
きれいな景色を見たら、誰かと共感したいと思うし、気分がいい日は、そんな気分を誰かと分かち合いたいと思う。
誰もいないところでは、誰かがいると安心もする。
不安な時は、誰かに何かを確認したり、何かを教えてもらいたかったりする。
どんな時も人は、誰かも求めている。
どんな時も相手がいるから感じ得る何かがあるのだ。

こんな言葉に出会った。

日本の親は、「人に迷惑かけちゃダメですよ」と教えるが、インドでは、「お前は人に迷惑かけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」と教えるそう。前者は、息苦しさを、後者には、ホッとするものを感じる。迷惑かけずに生きられるわけない。
人に迷惑をかけずに生きられるわけない。
こんな時、なおさらそう思う。
迷惑をかける痛みをわかったなら、人のことをもっと許せるのかもしれない。
そもそも今、日本の社会は、迷惑をかけることを必要以上に避けていこうとしているようにさえ感じる。避けては通れない。「お互い様」なのだ。

私はこうなってみて、日常、当たり前のように使っていた「声」というものに、感謝した。

言葉では伝えきれないこともある。
言葉で人を傷つけることも、言葉で人にプレッシャーを与えることもある。
言葉にしてしまうと嘘っぽく聞こえることもある。
思いが言葉よりも強くて、言葉にしてしまうと消えてなくなってしまいそうになるものもある。

言葉は心を映していく。
自分を知ることは、言葉を知り、人を知っていくことなのかもしれない。
言葉が使えるのなら、大切に使いたい。
心を持って丁寧に使いたい。
それは、文字でも声でも同じこと。

声に、健康でいられることに、自分が今、存在していることに、
そしてそれを支えてくれている人たちに。感謝。

こんな時だからこそ心の中で声を大にして。
「ありがとう!」
シドニー養成講座時代

20111115

仙元山

家のすぐ裏に仙元山という山がある。
1 時間半くらいのハイキングコースになっている。
紅葉はまだだけど、こんな秋のすがすがしい日には、ハイキングだ!
と、一人登ってみることにした。

りすがそこらじゅうにいて、お出迎えしてくれた。
葉山町では、このりすたちが増えすぎて困っているそうだ。
でも、動きに愛嬌があって、じっーとこっちを見たりするりすは一人散歩には良き友である。

こんな道やあんな道を登って下りて…


仙元山山頂!!
気持ちが良かった~。
葉山の海一望!
右端に見えるは江ノ島である。
この日は、少し曇っていたけど、冬の風の強い日には、ここからきれいな富士山が見えるそうだ。
こんなに近くに、こんなにいい山があるなんて。
また登るど~。


下りていくと、先ほどは上から眺めた森戸海岸へ出る。
山があり、海がある。
葉山、つくづく、いいところだなあ。



20111114

雲と海に落ちる夕日。

昨日出会った雲。
翼のような。
ハートのような。
なんだか、心があたたまる。


黄金の夕日。
海も黄金に輝いて、とてもきれい。


20111113

footprints


いいお天気の週末!

逗子ビーチに ''BAREFOOT ESPRESSO R134''' というカフェがオープンした。
お友達のりんごが働いているので、彼女に会いに行って、カプチーノをいただいてきた。
オープンの記念に足型を新しいお店の外壁に残せるというので、私も足跡を逗子ビーチに残してきました。
それがこれ。

 
10年前にPEACEBOATでご一緒した栃木のおじいちゃんが、よく旅についてこう言っていた。
「旅は、足跡を残すこと。」
どんなに短い滞在時間であろうと、そこに自分が行ったんだという足跡を残すことが大切だと。
生前、よく旅行をしていたおじいちゃんは、ツアーなどでいろいろなところを旅行していた。ツアーなどで行くと、滞在時間がほんの数時間の場所もある。おじいちゃんは、それでも、しっかりその場所に行ったことを自分の中に刻むことが大事だと言っていた。
それが、自分の中での足跡になっていくのだろう。
その言葉は後になってどんどん自分の心に響いていった。
逗子ビーチに足型を残したことで、再び、今、自分の人生の旅の途中にいることを思う。

その後、逗子ビーチ~森戸ビーチ~一色ビーチ~大浜ビーチへと歩く。
強い日差しにいい汗をかく。
半そでとビーサンで、少し涼しい夏のような天気。
いい日だ。
秋の強い日差しを楽しもう。

20111107

石巻で一緒に過ごした仲間。

                       撮影:Masaya Hattori
石巻にて

石巻で出会った仲間と、突然、石巻ぶりの再会を果たした!
場所は、当時の炊き出しシェフの理央さんのスペイン料理のお店中野のイレーネ。


私たちがPEACE BOATのボランティアとして現地に向かったのは、3月末。PEACE BOAT第一陣のボランティア派遣だった。
あの震災直後を振り返ったり、その後のこと、現状の話をする。
まさやさんと3人娘

震災直後、どこのボランティア団体も現状を見て、硬直状態だった中、PEACE BOATは、今行かないでどうする、足踏みしている時間はない、何百人と連れていかねばと、何百人も入ることができるかわからぬOfficeでのボランティア説明会を決行したこと。

初めての炊き出しで理央さんが出したものはなんとミネストローネだったこと。

ストアをしきっていたまさやさんは、第一陣より先に、単身で石巻に乗り込み、すべてが偶然でPEACE BOATに参加したこと。

一陣より先に、PEACE BOATで現地入りしていたマントルさんは、今も石巻で活動していて、ディレクターをされていること。

同じく、一陣より先に、マントルと現地入りしていた金ちゃんは、数ヶ月石巻でボランティアをした後、PEACE BOATで地球一周をして、帰ってきていた。
マントルと金ちゃん

話はつきなかった。


あの震災直後のボランティアとして感じていた様々な緊迫感や、厳しさの中で、同じ思いで集まっていた現地での出会いはなんだかすごく貴重な気がした。

同じチームで朝から晩まで活動し、同じテントで朝晩を共にしたタマちゃんとユイちゃんは私が去った後、3、4ヶ月現地に滞在し、多くのボランティアの上に立って活動していた。

あの私が見た石巻とは、全く違う、力強く前進した町の姿をみんなは見ている。
私もその姿を見て、肌でそれを感じたい。そう思っている。
同じテントで朝晩を共にしたユイちゃんとタマちゃん


タマちゃんから石巻の名産である雄勝石で作ったネックレスを。
そして、ユイちゃんから渡波のとろろ昆布をいただいた。
こうして、復興地、様々な形で地産品での経済復興を進めている。
応援していきたい。

そして!この理央さんのレストラン、中野にあるスペイン料理“イレーネ”は本当においしくって、楽しくお酒が飲める、お酒がすすむおいしい料理ばかり!絶対にまた行くぞ。おすすめです。

20111103

Carrot cake

キャロットケーキ。
私の大好物である。

悲しいことに、日本ではなかなか味わえない。

そんな中、RoseBakeryにキャロットケーキがあるという噂を聞きつけ、キャロットケーキを目的にいざ、吉ジョージへ。

到着すると、通常のキャロットケーキではなく、この「コリアンダーとターメリックの豆腐のキャロットケーキ」というものにひかれてしまった。
スパイス好き。特にコリアンダー好きの私にとっては、この好物のキャロットケーキとのマッチングが気になって仕方がなかった…。

食べてみますと、通常のキャロットケーキのアイシングが、豆腐なもんですから、超ヘルシーなお味。甘くないキャロットケーキでござります。
半分くらいでおなかがいっぱいになってしまい、半分はゆっくりまた改めて味わうことに。

次回はしっかり通常の甘いアイシングとスパイス効いたキャロットケーキに挑戦しなければ!
日本で私を唸らせるキャロットケーキ探しはまだまだ続く!