20160610


家の周りにはたくさんの竹藪がある。
家の中からも竹藪が見える。
光と緑の中の生活は街の中にいることを忘れさせてくれる。

先日、いつものようにお散歩をしていると、おじさんたちに「ちょっとちょっとお姉さん!」呼び止められた。


遊歩道の脇で竹の会の方達が竹細工コーナーを設置していた。
「お姉さんの足に合う竹踏みをすぐに作ってあげるから持って行きな。台所やっている時とかテレビ見ながら足を乗せておくだけでもちがうよ!」
と私の足に合う竹を選んでくれてすぱーんと竹を割ってくれてヤスリをかけて、壁掛け用に糸を通せる穴までちゃちゃっと電動ドリルで開けてくれた。
あっという間の2、3分で完成だった。
ジャーン。

これがいただいた竹踏み。
太すぎず細すぎずなんとも足にぴったりである。
実はずっと欲しかった竹踏み。
本当に嬉しかった!
興奮しておじさんたちに何度もありがとう!を告げているとおばさんたちがあれよあれよと集まり始めて「私も!」と
大忙しの竹の会の皆さんであった。
他にも竹のおもちゃなども作っていた。
もっと早く知っていたら私も竹の会に入りたかったなあ。
と思うと同時に、再びこの竹藪があのおじさんたちに守られていたのだと思うと感謝の気持ちが湧いてくるのであった。
 

20160115

福男




西宮神社の年に一度の十日戎において江戸時代からの開門神事「福男選び」はこの赤門から走り出す走り参り。
せっかく大阪にいるのだから。と参加が毎年恒例の家族行事だという杉山夫妻からのお誘いを受けていってきました。
昨年は開門前人数が5000人!今年は約6000人だったそうだ。
その中から抽選に参加できるのは2000人。
走れるのは、さらにその中から108人。
8:30から並んで、10:00に走れる服装かチェックされ参加の心得を読みサインをする。
参加前から杉山夫妻が私たちに何度も言っていたのは、
これは「神事」だ。ということ。
ただ面白いから走っているイベントではない。
心得には、待ち時間やくじ引きの不正な行為などは失格となること。
福男に選ばれたら、年に三回の神社の神事に参加すること。などの項目があった。
何より、6000人もの行列が神社周辺にできるのだ。
こんなにしっかりと並べる6000人。
日本人はすごいなあ。と感心してしまう。

警備や、人の誘導を神社の半被を着た人たちが行っているのだが、
なんともその老いも若きもが、真剣にそして元気に清々しく動いているのが私には印象的だった。こうした人がいてこの江戸時代から続く神事が続いているのだろう。
その中の多くは歴代の福男たちだという。
半被の色や、黄色い手袋をしている人がそうだった。
それが福男だけがもらえる記念品である。


並び始めて3時間半後。正午12:00にとうとう最大の運試し、いよいよくじ引きが開始された。
神社でやるおみくじよりもドキドキした。

くじの種類は三種類。
赤→Aブロック 108人 青→Bブロック A グループの後から 走るなり歩なり。 そしてはずれの3つだ。

私はなんと青を引いた。(引いてしまった…。)
あまり今までの人生で良いくじを引いたことがない私…。
 私にとってこれは大吉よりもすごいLUCK。

不正がないようにくじに当たると、腕を上げたまましっかりと捕まえられて、奥の手続きに連れて行かれる。
奥に連れて行かれたので、杉山夫妻や、うちの旦那はんが一体どうなっているのかわからぬまま。
合流するとなんと杉山の若旦那!その108人の3番目のくじを引き当てた!!3番目に赤門前のどの位置からスターとかを選べる。
正に福男ここに在り。
一緒にいるだけでもご利益がありそうだ。
若旦那は朝の6:00開門と共に走り出して、多くのメディアの写真や映像にしっかり映っておりました。


走り参りはできなかったけど、西宮駅前を猛ダッシュして清々しい笑顔のうちの若旦那。

いやあー杉山家、田崎家、素晴らしい新年の走り出しとなりました!
えべっさんさすがです。福と笑顔をありがとうございます!

ところで、屋台がたくさん並ぶ十日戎。
屋台もまた関東にはないものがたくさんございました。
ちなみにこの左の写真は「はしまき」というもの。
お好み焼きの生地のようなものがぐるぐると箸に巻かれ、
その上からトッピングされている。
あと、驚いたのは、「カステラ」いわゆるベビーカステラの屋台がたっくさんあった。関東では一つの祭りに一つか二つのカステラだがこちらでは、列ができるほどである。そんなのを見ているだけでも楽しい夜のお祭りだった。
はじめはくじ引き深夜12時開門6時と体力勝負な神事に参加を迷ってはいたが、はずれてもなんだかくじ引きも含めてとても参加して良かったと思えるものであった。
 
まだ初詣を終えていない私たち。
翌日は地元の神社に初詣に行きました。
毎年、大きな干支の絵が描かれる神社。
たくさんの人がどんど焼きの準備をしていました。
こうした地域の人たちが元気に支える神社や地域の風習、繋がり。
もっともっと若いものも参加して大切にしていきたいものであります。
開運とは、運が開けること。幸運に向かうこと。
みなさまの一日一日一歩一歩が、明るく元気に開かれますように!
2016年もどうぞよろしくお願いいたします。