20101011

ミツバチの羽音と地球の回転

鎌仲ひとみ監督の作品「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映会が近くで行われると聞いて、出かけた。

瀬戸内海にある、人口500人の祝島。対岸の原発の建設計画に島民が自分たちの生活を守るため、島、海を守るために必死で戦っていた。

限りある化石燃料に頼って生きる今の生活は、何世代にも継いでいけるのだろうか。
持続可能な社会とは何なのか、エネルギーとは何なのか、何世代にも継いでいくものたちに良い環境とは何なのか。
政治、経済、エネルギー、全ては誰かに委ねる問題ではなく、自分の生活の中のこと。外のことではないのだ。

数年海外に出ていた私は、日本の中の報道されていない問題を知り、改めて感じることがたくさんあった。
自分の国を知ること、世界を知ること。その学びは、一生続いていく。


自分の生活を守った上で、周りの人の生活にも少しづつ力を出していける。映画に登場していた山戸さんは言っていた。


私は、4年ほど前に、横須賀の市民活動をサポートする仕事をしていた。地域の平和団体や、環境団体の方と、鎌仲さんの劣化ウラン弾についての映画’HIBAKUSHA’を上映するために実行委員会を発足し、それに合わせて小さなPeaceFestivalや、コンサートなど、様々なイベントを開催した。
今日はこうした市民活動、地域に興味、関心を持って、日本で動くことが出来ていた自分を、その頃の自分を思い出させてくれた。それは、忘れていた何かだった。

これから、私はこの日本で、どう生きていこうか、自分の守るべきものをどう守っていけるか、表現したい思いをどう形にできるのか…。今日考えさせてくれた。

今回のこの上映会のイベントは葉山という地域性や、時が流れて、人々の環境問題に関する意識レベルの変化もあってか、本当に若い人の参加が多く、地域の飲食店などがロビーで昼食の販売をしたり、地域の人の意識の高さに感動した。


自分の国に起こっていること、世界、自分の住む星で起こっていること、TVで流れていることが全てじゃない。もっとアンテナを広げて、関心を持って行くこと。知ることから始まっていくことを改めて再確認。この出会いに感謝である。

「ミツバチの羽音と地球の回転」このポスターを見かけたら、是非、アンテナでキャッチして、上映会に足を運んでみて欲しい。

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