20080604

Mottainai Grandma


友だちのKarinはU.S. NAVY BASE内の幼稚園で先生をしている。
Karinは情熱的で、すっごく明るくて、楽しい人。日本に住んで4年。ここに住む間、あらゆるAsiaの国々を気が済むまで旅をしようと思っているそうだ。今までも、ThaiやVietnamを何度も旅している。私も彼女の年齢になったら、彼女のようでありたい…と思う人の一人である。

Karinは先生の顔になると、またまた魅力的だ。彼女の子どもたちへの接し方から学ぶものはとても多く、子どもを決して、子どもだからという目で見ずに、しっかりと相手をRespectして話す。怒る時はしっかりと怒り、どんな些細なことでも気がつけばしっかりとみんなの前で評価する。子どもたちも彼女のことが大好きだ。
以前、いつも時間通りに子どもを迎えに来ない親がいて、ある日その親に「もう二度としないで!」と真剣に怒ったとKarinが話してくれた。ともに子どもを育てていこうという意識も高く、親たちのたくさんの相談にも乗るKarin。私は、日本の親と先生の関係、信頼関係の作りかたを思った。
その彼女の職場を訪ねるチャンスをもらい、先日学童保育で働く友人Maru-chanとともに、幼稚園を訪問した。Canadaで数回にわたり披露した''Mottainai Grandmaもったいないばあさん''の紙芝居を再びMaru-chanと夜なべして作成し、持参した。
Canadaでは2つ作成し、一つはHost familyの大好きな子どもたちに。一つは言語療法士をしているRoom mateに託すようにして置いてきたのだ。その他にもお世話になった人たちや、子どもいるご家庭で幾度となく披露してきた。Karinのところに行くことになり、よし!またあれを作ってみようと思いついた。
訪問の前に、Karinに紙芝居という日本の読み聞かせで''Mottainai Grandma''というお話をしますと連絡すると、大興奮で連絡が来て、''私、それ知ってるわ!''と連絡があった。U.S.のラジオで紹介していたのを聞いたという。その流れでいろいろとInternetでResearchを開始してみた。もったいないばあさんのWeb-siteを開き、現在、世界のことを日本で伝える活動をしている著者の真珠まりこさんの積極的な活動に強く共感を覚えた。
以下、もったいないばあさんのホームページ真珠まりこさんのメッセージ。。

● 真珠まりこよりメッセージ 世界には厳しい生活環境で暮らす人びと、こどもたちがいます。食べ物や水を得るために、学校に通えず、朝から夜まで働き詰めのこどもたち、道で折り重なるように眠るストリートチルドレン、村を焼かれ、家族を殺害され、さらわれて兵士として戦うことを強要される幼いこどもたち、異常気象による大きな災害で住むところも仕事も失い難民となる人びと…そんな状況を伝えるTV番組を観ていたときのこと、「ああ、ぼくは日本人でよかった」と小学生の息子が言いました。日本では多くの人々が豊かに暮らしています。食べ物も水も遊ぶものにも困ることなく、ありあまるほどのモノに囲まれて平和に暮らしているけれど…自分がひどい目にあう国に生まれなくてよかったって、それで終わって欲しくない、決して無関係ではないよ!ということを伝えたいと思い、この展示会を企画しました。日本は自給率が40%と言われています。食卓の上に並ぶ食材のなかには他の国から運ばれてきているものがたくさん。なのに、食べ残しも多いなんて… その食べ物の原産国の人々は貧しくて食べるものを買うことができないかもしれないのに… もったいないばあさんも「とんでもなくもったいない!」と思っています。ギャラリートークでは、自分のこどもに語りかけるように、こどもたちにもわかりやすく、世界の現状を伝えることができるようお話をさせていただきます。どうして貧しい国の貧しいこどもたちは朝から晩まで働いても、食べるものも買えないのか?なぜ自分達は困っていないのか?遠い国の人びとの暮らしと自分達がつながっていることを知り、どうすればみなが平和に暮らせるようになるか、考えるきっかけにしていただけたらうれしく思います。


私もまさに著者真珠まりこさんの気持ちだった。2001年にPeaceBoatであらゆる国を旅してから、まさに同じ気持ちで、日本で生きていた。その気持ちを伝えたい、もっといろんな国のこと、世界のことを日本の子どもたちにも知ってもらいたいという思いが強くあった。でも、具体的に何か行動に起こせるわけではなかった。もどかしかった。でもだんだんとわかってきた。自分の生きかた、自分の出会う人に思いを発信していける。そう思った。

絵本を紙芝居にするというアイデアは、ふと思い浮かんだものだった。

小学校のときに確か…絵本を自分でつくるといったことを授業でやった気がして、それを思い出して、やってみようと思いついた。

今回はMaru-chanとつくったので、大判の画用紙だったけれど、割と早くできたと思う。

KarinのClassの子どもたちは4.5歳。本当に元気で人懐っこくて、思いやりのあるやさしい子どもたちだった。AmericaやPhillipineのBackground
Classは常にOpenだそうで、お母さんもいつでもClassを訪問できるそうだ。
私たちはMs.E(Eri)とMs.S(Satoko)と呼ばれて、みんなのあそぼあそぼModeに自然と溶け込んだ。

創造性を生むようなおもちゃが種類豊富にたくさんあったことや、自立心を育てる話しかけに私たちは学んだ。そこからか、とにかくみんな人の話が聞ける。

実際私が紙芝居をすることになると、みんな一歩離れたところにしっかり座って、私の話を聞いた。

ところどころ、''Mottainai !''というばあさんの言葉を掛け声のようにうながすと、みんなその言葉を覚えて、元気に繰り返してくれた。一度読んだ後、みんなで何がもったいなかったのかの振り返り。みんな絵本の中のいろんな「もったいない」を理解してくれた。

Karinから後日来たMailには、その日のLunch timeでは早速一人の子がお友だちに「Mottainai ! Don't waste your milk !」と牛乳を残した友だちに使っていたという。すごい!!

次は日本の保育園で働く友だちに頼んで、紙芝居オバサンに再び挑戦です!またご報告します!
Mottainai Grandma 英語での紹介記事とRadio:

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