葉山の御用邸の近くに創業46年、昔ながらの食堂
「山海亭」がある。
お母さんたちが働いていて、お母さんの味を、お母さんの豪快さ、お母さんの大きなハートとサービスで本当に「お母さん」の食堂であった。
昨年の夏、山海亭に来た時、
おいしいカツ丼を食べながら、私の最終就職先はここかもしれない…。
将来の展望にお腹も胸もいっぱいだった。
ところが、山海亭は、その直後、昨年9月に一度閉店を決めた。
閉店の話を聞いて、昔の味と、昔の人情味ある素敵な場所がまた一つなくなってしまうことにとても寂しい思いだった。
ところがどっこい。
我ら、葉山の夏の海男大将がその山海亭を引き継ぐことになったのだ。 以前、葉山の夏の海男大将が、経営者のおばあちゃんにすごく優しく接している姿を目の当たりにして、「何か」を感じた。
その「何か」がここにつながったことに、なんだか、じーんと心打たれた。
それならば!!私の出番もそう遠くはない!!??と思っていた。
ありがたいことに、現在木曜日だけお手伝いさせていただいております。
おかもち持って、夢叶っちゃった喜びの一枚。 (右写真)
現在はナウでヤングな(!?)新スタッフたちと、お母さんたちの味と、精神を残していくべく、お母さんたちも何人か残ってくださり、一緒に働いている。
先日の雪の日には、入り口でかわいい雪だるまくんが、お客様をお出迎えした。
「楽しく、バカ言いながら働かせてもらっているわよ。」
一人のお母さんがそう言った。
楽しく働いているから46年も続いているのだろう。
小さいことを気にせずに。バカを言って笑いながら今日も山海亭には笑いが絶えない。
お客様には、お母さんの大きなハート、おいしさと豪快な量、お手ごろな価格で親しんでもらっている。
山海亭で、私はいつもお母さんたちから学んでいる。
このお母さんの後ろ姿。
この歴史ある山海亭で同じ時間を葉山の母たちと共に過ごすことができることに、心から感謝である。
ちなみにこれは、この日の日替わり弁当。
地元の茎わかめを煮たもの。
大根の葉っぱを漬けたもの。
大根とツナのサラダ。
そして、ナウでヤングな新スタッフのスペシャル、チキン南蛮。
母の味と、新たなアイデアがこの一つのお弁当に詰まっている。
まさに、このお弁当は、今の山海亭なのだ!
この昔から使われてきたお弁当箱に一つ一つできたものを詰めていく。
「お弁当」って日本の文化だなあと感じる。
葉山の母の家で、母の愛情たっぷりの味をぜひお試しいただきたい。
葉山「山海亭」は、今日も行く!