20110729

復興地へ

先週、高橋 歩さんがBLUE MOONにやってきた。自由人、旅人としての自身のお話から、石巻市でのNPO ON THE ROADの活動についてスライドを交えて語ってくれた。
歩さんは、震災時、家族で無期限の世界一周旅行中で韓国にいたという。
歩さんは、そのまま旅を続けようとしたけれど、どうも、そんな心境になれない。一度、帰って何ができるか考えようと思ったという。東京に戻っても、実際何ができるかわからず、1週間うろうろしていたという。

私が歩さんを見かけたのは、その頃だったのかもしれない。私が、石巻に行くために震災2週間後、PEACEBOAT事務局を訪ねた時、歩さんはそこにいた。PEACEBOATとも親交の深い歩さんは、私が行ったボランティア第一陣の中にいた。

それから、歩さんはNPO ON THE ROADという団体を立ち上げ、石巻市渡波という地域で活動している。
家の掃除や、瓦礫の撤去活動などを通して、地元の人とのふれあいの中に様々なドラマがあり、働いた後に、心から感謝された。
歩さん自身、今までの人生でこんなに人に感謝されたことはなかったんじゃないか。と言っていた。
シンプルに誰かを助けたい。という純粋な思いが人と人をつなぎ、復興への力となっている。
ガテン系のやつら、自分には何もないけど、何かできないか。って思ってるやつらを受け入れていきたい。素人でもみんなで力を合わせればできることはたくさんあるという歩さん。

今回のBLUE MOONのスタッフの中にも、歩さんが運営するNPO ON THE ROADの中心メンバーとして石巻でボランティアをしていた男前が3人いる。歩さんは、3人もステージに呼んだ、3人の思い思いの話しが、現場で感じたもの、光景を思わせた。

ON THE ROADの活動の中でも、私が感動したのは、以前は、みんなの宝物、家だったり、思い出の場所だった瓦礫でみこしを作って、お祭りをしたという元気祭。みんなに元気になってもらおうという気持ちを形にした。この映像にも感動した。
ON THE ROAD まだまだボランティア募集していますよ!


そして、この日から、岩手県は釜石市の人たちの姿と復興への思いのポスターがBLUE MOONに飾られた。これは盛岡の広告人と、東京のカメラマンが始めた「復興の狼煙」プロジェクト。バーで働くあつこさんがポスターを展示してくれた。
人間の強さ、釜石市の人たちのメッセージをみんなに伝えていきたいという発起人の彼らの思いが今、葉山の一色にも届いている。


一つ一つのポスターに色んな思いが込み上げてくる。
一つ一つの言葉の深さが心に響く。
どうか、みんなBLUEMOONで少しゆっくりとポスターの一つ一つを眺め、感じてほしい。

ひとつひとつ咲かせるよ
これからを、取り戻す旅
忘れたいけど覚えておく
かわりに気づいた宝もの
今、被災地から復興地、被災者から復興者と呼ばれるようになってきている。と歩さんは言っていた。震災からもうすぐ5ヶ月になる。本当の復興はここから。

復興のために一歩、また一歩と歩みを進めていくのは、日本に住む私たち一人ひとり。
形は違くとも、形のない思いであってもいい、この小さな島国の隣人をしっかりと思いやっていけるように。
忘れないで、いつも感じていられるように生きていきたい。

2 件のコメント:

ゆきか さんのコメント...

えり、リンクをありがとう!
最初の写真でマイク握ってるのがケンってこと??
(男前の一人w)

Erie さんのコメント...

はい!さすが、先生!その通り。ケンさんです。シドニーから2年。新たな出会いや経験によって、さらに、男前になってますよ。海の家Blue moonでも人気者です。