2月27日「チリで大地震。地球がまた怒っている。」友達からのメール。
ハイチよりも大きな地震だが、過去の震災歴や経済状況からハイチよりは安全対策などが出来ていたのも事実だろう。
死者は800人を越えた。
食料略奪や、銀行強盗が相次いで起こり、治安が悪化している。
政府は食料や燃料は不足はしていないが、救援や、医薬品、インフラ整備などを他国に支援を求め続けている状態だそうだが、本当に必要なところに援助は行き届いていないのが現状かもしれない。
チリでは、50年前の1960年に世界最大規模の地震が起きている。
日本ではその震災からの津波によって142人の死者が出ているということがあってか、
2月28日は、津波の警告が1日続いた。沿岸部の電車、JRや江ノ電は止まってしまった。
海沿いに住む友人のKarinも一時職場に避難したという。
TVではどの局にも日本地図が映され、日本列島全土に出された津波警報を出している。
宮城県の50年前の被害があったからだろうか。
CBCでは日本は小さな津波に大きな警戒態勢を取っているといった内容の記事があった。
この日本の報道についてAmericaから来ている友人のKarinにどう思うか聞いてみた。
なぜなら、報道が少し大げさに感じるのではないかと思ったからだ。
彼女は、「でも50年前のことがあったから十分に警戒しているのよ。わかるわ。」
''Safe better than Sorry'' という言葉を私に教えてくれた。取り返しのつかないことになる前に安全を確保しておいたほうが良いという。日本人の考え方をよく表す言葉だと思った。
彼女は葉山の海が家から15秒程の場所に住んでいる。昨年台風が来た時、水害の怖さを知ったと言っていた。津波はジェット機より早いそうだ。
今回の地震で思ったのは、地球の裏側で起こることは決して他人事ではないということだ。
日本での津波は被害がなくすんだ。あ~良かった。ではないのだ。地球は丸く、地球は一つ。
でも、日本のチリの現地の情報や映像は非常に少ないことからも、日本の他国の問題の捉え方というものを考えさせられる。
チリ現地で救援活動をする国際NGOのWebsiteでは、沿岸部に直撃した津波による被害がひどく、水と衛生面においての住人への影響が心配されているという。
下図は''The Pacific Ring of Fire''太平洋を囲む火の輪と称される、プレートの地図。(from BBC)
日本にも近いうちに大きな地震が来るとも言われている…。